生活

にゃー

売上を減らそう

今の働き方にあなたは満足していますか?

 

帰宅時間が遅い...残業...疲れて休みの日でも遊べない...など色々あると思います。

 

今回、働き方についての本を紹介します。

紹介する本はこちらです。

 

売上を減らそう

f:id:my-blog02:20190902160914j:image

 

 

大胆すぎるタイトルだと思いませんか?

 

こちらの本の著者 中村朱美さんは京都でステーキ丼屋、すき焼き屋、肉寿司屋 3店舗を経営しています。

 

前半は、経営で苦労した事を、

後半はこれからの働き方について記されています。

実は私はこの本の前半があまりにも重すぎてとても気持ち悪くなりしばらく半ヶ月読めなかったのです。

 

いつまでも飲食店はブラックと呼ばれる

 

「飲食店は辞めた方がいい」

アルバイトを選ぶ時に私は何度も聞きました。

私は飲食店のアルバイト経験があるので、飲食店がダメだと言われる理由を考えました。

 

・ランチなど忙しい時間に必ず入れられる

・忙しい時の回転率は異常

・勿論、人手不足が多い

 

必ずと言っていいほど忙しい時間帯に入らされると思います。ですが、ピークの時とちょっと暇なくらいの時間の給料は変わりませんよね。

「これだけ貢献してるのに給料は変わらないなんて...」と嫌悪感を抱いて辞めてしまう人が多いと思います。

人手不足のアルバイト先は基本採用されやすく自分の都合のあった通りのシフトに沢山入ることができます。

なので「学費を稼ぐ為」「将来の為に貯めたい」という程ブラックバイトに漬け込んでしまうのが現状です。

 

 

 

ここから本の内容について説明します。

 

スタートはステーキ丼 

 

まず、あけみさんが店舗を広げたのはステーキ丼屋です。きっかけは夫の作ったステーキ丼がとても美味しく、色々な人に食べてもらいたいと夫と一緒に店を開きました。

 

お店の名前は「佰食屋」

 

しかしシェフである父に大反対されました。

 

「飲食店だけは絶対辞めた方がいい」

 

食べることは暮らしを支えているのにそれを作っている人達が満足に休めず、家族の時間も限られてしまう。そんな当たり前を変えたいとあけみさんはこのような働き方を作りました。

 

・営業時間は3時間半だけ

 

・どれだけ売れても100食限定でステーキ丼を売る。

 

◎メリット

→長時間働かなくて良い。

→100食限定することによってフードロスが無くなる

 

✕デメリット

→100限定されているので売上が伸びない

 

周りから「もっと売ったら?」、「夜の営業もやれば?」と言われたり、税理士さんや料理の専門家にも散々飽きられたそうです。

 

それでもあけみさんはこの働き方を実行しました。

 

しかし20食すら売れなかった

来る日も来る日も10名...15名...と一進一退。泣く泣く食材を廃棄しなければならない日々が続きました。ゼロになっていく通帳のお金。

しかしあけみさんは夫の支えと共に続けて行きました。

 

転機

1件のブログが広がっていきあけみさんのお店には大勢の客が来ました。3ヶ月後やっと100食完売する事が出来たのです。

 

売上より従業員の皆が大切

子育て中の人、妊娠中の人、就職氷河期世代で正社員経験がない人...など佰食屋には色々な従業員がいます。

中には、過去に飲食店で働いてて忙しくて夜遅くまで働いたり...休みの日も掃除しなければならないなど家族との時間が取れなかった人も沢山いるのです。

ですが佰食屋の働き方によって、残業も無く、定時で上がることができ、家族との時間も増やすことが出来たのです。

 

〇拝読してみて

あけみさんの働き方の方針はとても素晴らしいと思いました。

どれだけ周りから批判されても「大切なのは売上ではなく従業員の皆」という自分の理念を貫きました。願いが叶い、従業員の皆にも、客にも満足して貰えたのです。

私はあけみさんとあけみさんの夫の諦めない心強さに惹かれました。

あけみさんのように従業員を大切にするというのはなかなか経営者にはできないと思います。

私ももし経営者だったら従業員の事を大切に思っても結局自分のために...と数字ばかり気にするようになり従業員を雑に扱ってしまうかもしれません。

経営者は売り上げを伸ばしたい為に従業員をぞんざいに扱ってしまう所は沢山あるのではないでしょうか。いつ不景気が来るかも分からないし不安だから沢山稼ごう。という思考は分からなくもないのです。しかしぞんざいに扱ったぶん経営者にも悪い事が帰ってくると思います。いつまでも人手不足=従業員をぞんざいに扱っている証拠だと私は思います。

人手不足なのは経営者の責任。いつまでも働き方を変えずに人手不足が続くくらいの経営をしてるなら潰れた方がいいと思います。

 

また私は、「学生でのアルバイトはまだお手伝い程度だから貴方はまだ社会に出てないでしょう」と社会人の大人から馬鹿にされたことはあります。確かにまだ「正社員」いう世界には飛び込んだことはありません。本当の社会はもっと怖いんだろうし、沢山舐められるかもしれません。ですが、アルバイトがいなければ成り立たない企業も沢山あるので、アルバイトでも十分社会貢献出来ている思いますし、むしろ勤務先の選択肢が色々変えられるので、社会経験も沢山出来ます。色々なアルバイトを経験して、自分にとってのいい職柄と悪い職柄を見分けられるようになると思います。

 

閲覧ありがとうございました。